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たましふる大峯~神崎士郎 なっしょのないしょ~

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一年の半分を奈良の世界遺産大峯山頂宿坊で暮らす写真家神崎士郎が綴る日々のあれこれ。見たこと見ないこと……。

1要チェックな人・2遊美工房で音楽幻燈会

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ぶぉーーーっ……。
大気の底から空気を持ち上げるように轟き渡る音。
宿坊の窓から覗いてみると、ひとりの山伏が法螺貝を吹きながら坂道をコロコロと下って来る。この辺では見かけない白と黒の市松模様の装束姿。東北の羽黒修験では確かあんなチェックの衣着るよなあ…14、5年前に九州でも見たことあるけど…。
間も無く、音が止み、こちら側の石段を上って来る気配。玄関先に顔を出してみる。待つ…あっ、チェックがやって来た。止まった。
「お久し振りですっ」「えっ…!宮崎くんっ…うっわーっ宮崎くん」思わずハグ。
宮崎くんは、16年前、喜蔵院の当番の年、ここの大峯山寺で代僧として2シーズン務めてくれた。海千山千の大先輩たちに囲まれて頑張った。素朴な純粋さで闘っていた、ようにぼくには見えた。
ある時、彼は、休日を終えて山に帰って来る途中、雨に降られた。でも、カッパを持っていなかった。そして、やっと当宿坊の玄関に辿り着き、「神崎さーん!ただいまーっ!」との力いっぱいの声に出てみると、うわっ!!そこには、黒いゴミ袋から両手両足が生えたモノノケ小僧が力んだ笑みで立っていた。
その同じ玄関で再会した宮崎くんは、真っ黒なビニール袋から白黒チェックの山伏装束に成長していたんだ。今回、彼は、ふもとの洞川で開催の修験学会に参加するために福岡からやって来た。九州北部には英彦山・求菩提山・宝満山(ひこさん・くぼてさん・ほうまんさん)等の修験の山が在り、対馬(つしま)・国東(くにさき)半島も含めて修験道の源流につながる場所かもしれない。
本山修験宗清龍院住職宮崎くんは、来た時のように法螺貝の音高らかに九州の地に向かって下って行った。山並みの上に海の青が見えた。

さて近付いて参りました『音楽幻燈会』。きょうは内容について簡単に紹介。
前半「アナクロとモクレン」は、ピアノ演奏と朗読とスライド上映のコラボに乗せて、ネコに化けたナガレボシと声無き声で詩を紡ぐ少女モクレンの交感の世界が、森羅万象とつながりながら広がります。
後半は、ピアノ演奏に続いて、ふたりの朗読者のカノンによる「あめつちのうた」。平安時代に生まれた、いろは歌の一語一語からイメージした言葉と写真で織り成す音楽詩を新たな演出でお送りします。
お問合わせ・チケット予約はTEL090‐5695‐7840(神崎)までご連絡下さい。間に合わない方には、当日券も多少用意しております。
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by tamashifull | 2012-09-13 00:27