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たましふる大峯~神崎士郎 なっしょのないしょ~

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一年の半分を奈良の世界遺産大峯山頂宿坊で暮らす写真家神崎士郎が綴る日々のあれこれ。見たこと見ないこと……。

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ぼくは士郎丸。
八月の声を聞くと大峯山上の宿坊の夜は小寒い。
原生林に囲まれた東の斜面に四軒。
ぼくの部屋は朝陽も夕陽も射し日当たりも1日中いいけど、宿坊の中は土間なのでひんやりしている。
土間は三和土(たたき)と言ってね、全部堅い土で出来ている。
雨や霧の日が長く続くと白カビや青カビまで生える、十年前に比べたら減ったけど。
真夏なのに今夜も豆炭炬燵に足を突っ込んでいる。
おや?鈴の音色が?!近付いて来る、こんな夜更けに。ブオーッ♪法螺貝だ。向かいの宿坊に入って行った。
この山は夜通し歩いてお参りに来る人たちも多い。 ぼくも昔はよく夜の山を登ったな。
ケモノの気配、見えないモノの気配、自分の気配、怖いけどやがて研ぎ澄まされてくる、その内、足下の山道も消えて上下も左右も無くなり全体になる…。
今は夜歩くことはなくなったけど、きょうも耳を澄ませば山の夜の音でからだが満たされてゆく。
明日は土曜日、忙しくなるといいな。

大峯山上豆知識
「納所」なっしょ、と訓む。宿坊の責任者。ホテルで言えば支配人のこと。
執事。帳場(フロント)に座して登拝客と応対する。士郎丸の仕事です。
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by tamashifull | 2011-07-29 23:58
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台風とともにやってきた4人の山伏。
一行を率いるのは15年前、洞窟に100日間籠る行をしたフランス人。
彼は若い頃忍者になるために日本にやって来た。
そして今は修験道を広げるためにフランスでお寺を開いている。
ひとりは彼が行をしたときにサポートした長身イケメンのフランス人でその時宿坊の仕事も手伝ってくれた。
3人目はニューヨークに住むインド人で書と水墨画を学び流暢な古い日本語を話す。
4人目は『YOJINBO用心棒』という名のボディガードの会社を経営する巨漢のフランス人。
彼らのお経を唱える姿からは国籍を超えた素直な信仰心が伝わってきた。
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by tamashifull | 2011-07-29 00:03